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西江邸の紅柄とは?

西江邸

国産ベンガラ発祥の地・備中高梁。日本初の紅柄生産は、ここ西江邸から始まりました。

日本初の国産ベンガラの誕生は、今から約300年前にさかのぼります。
宝暦元年(1751年)、本山鉱山を拓いた六代目・西江兵右衛門が
紅柄の原料となる緑礬(ろうは)の量産化に成功し、高品質の紅柄生産を手がけたのが始まりです。
それ以来、西江邸の「紅柄」は「赤の中の赤」と芸術家たちに賞賛され愛されてきました。
伊万里焼や九谷焼の赤色顔料として「Made in Japan」ブランドを海外で印象付け、
その名声はヨーロッパまで広がりました。

西江邸に現存する天然の紅柄・緑礬で染色しています。今では作ることが出来ない貴重なものです。

純度の高い人工ベンガラが簡単に作れるようになった今でも、
西江邸の紅柄だけが持つ鮮やかで深みのある赤色には到底およびません。
だからといって、今の時代にこの紅柄を作ることは残念ながらもうできません。
しかし、西江邸には江戸期から伝わる伝統的な製法で作られた紅柄と緑礬が現存しており、
この貴重な顔料を今の時代に甦らせたいという想いから、多くの作家たちに提供を始めました。
ここにご紹介する作品は、そうした「本物」を使って染め上げた価値のある逸品なのです。

紅柄(べんがら) 緑礬(ろうは)

江戸のナノテクノロジーと呼べる紅柄と緑礬。紅柄独特の美しい 赤色は、緑礬の主成分である硫酸第一鉄に由来しています。 緑礬そのものは黄土色ですが、草木染などに用いると、その名前 の通り黄味のある緑色を生み出します。

人工ベンガラの均一的な染め色に比べ、自然の色合い・風合いを楽しむことができます。

人工ベンガラ染が均一な色合いなのは、そのベンガラが工業製品だから。
西江邸の紅柄で染め上げたものは、黄みと赤みが含まれた深みのある色になります。
それは、多種の成分を含んだ顔料による天然染色でしか出せない味です。
長い歴史の中で培われ、自然と調和した独特の色合いや風合い、
さらに作家の個性との映り合いも楽しめる、そんな作品をご紹介していきます。

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